「子どもたちが情報端末とうまくつきあっていけるように」
「子どもたちがネットをうまく利用するために」
子どもたちは既に大きな未知の世界に向けて歩き出しています。
2020年を目指して小中学生1人一台の情報端末整備が教育現場で進められている中、
子どもたちの無限の可能性、好奇心をいきいきと伸ばしていくために。
指針となる私たちが今、知らなければならないこと、考えなければならないこと。
◆「スタディネットしもたか」誕生へ
あるきっかけから、その道のプロや友人に協力いただき、ネットと子との育ち合いに関する勉強会を開いてきました。
勉強会で学ぶうちに、インターネット(以降ネット)は身近な世界、という世代共通認識を持ちながらも、子との育ち合いに関しては、とてもシンプルだということがわかってきました。ただし、ネットは大きな魅力がある上に、中毒性のあるもの。たかだか数年内に情報端末を持ち始めた我々大人にとっても、その扱いを考えていくべきものです。
今までのように子どもたちに「親や大人の背中を見て」とは言ってられない。
そこで、子ども世代とのネットの理解を深めるために、世代を超えた皆さんでネットを学ぶ時間を囲めたらいいなぁ、引き続き学んで行きたいなぁ、と。
子どもとネットについての関わりを持つには、何をしなければならないか。それが明確になると、格段に楽になります。
私も、この会をする前は、子どもとネットのことでもやもやしている1人の母親でした。しかし、知ることによって、子どもたちと率直に、明確に、話すことが出来るようになりました。子どもたちからも、親がどんなセキュリティをかけているのかなど具体的に興味を持ち、ネット社会で心配なことを積極的に相談してくるようになりました。既に学校でタブレットを使う小学生の子どもも、ネットへの関心が高まりました。
ちなみに、グループ名「スタディネットしもたか」は小学生の子どもの発案です。
というわけで...ネットと子育てについてを考える団体「スタディネットしもたか」始動します!
◆講師
吉岡良平氏
【プロフィール】
一般財団法人草の根サイバーセキュリティ運動全国連絡会 常務理事・事務局長 吉岡 良平氏。流通、出版業界にて情報システム部門を担当後、システム開発会社にて営業、事業企画、事業開発に従事。青少年が安心・安全にインターネットを利用するための環境整備を行なうモバイルコンテンツ審査・運用監視機構(略称:EMA)設立により2008年6月から事務局に参画し、2012年より事務局長。2015年4月にEMAを辞して、情報セキュリティの株式会社ラックに席を移し、一般財団法人草の根サイバーセキュリティ運動全国連絡会(略称:Grafsec-J)の常務理事兼事務局長に就任。青少年の情報モラルに加え、情報セキュリティ等、安心で安全なインターネット利用について調査・啓発・地域支援活動を行なっており、東京都教職員研修センターや様々な自治体で教職員研修や消費生活セミナー等の講師をはじめ、東京都推奨携帯電話端末等検討委員や自治体等の青少年有害情報対策会議の構成員を歴任。これらの活動を通じて、地域が自ら啓発を行なう体制整備の普及に務めている。プライベートでは、知的障害児を含む二児の父親として、障害者支援の活動も行う。